パペットスンスン制作記5:腕と鼻

パペットスンスン制作記 その5 パペットスンスン

前提のはなし

早速腕から作りましょう、といきたい所なんですがその前に。こいつ毎回前提から始まってんなって感じですが、前提と縛りと言い訳が好きなんです。どーも、前提の鎧です。

スンスンを自作するにあたり参考にしていた師匠(第一回を参照)のレシピでは、腕を「巻きかがりで縫う」とありました。

この縫い方は、縫い代を用意する必要も生地を表に返す必要もないため非常に楽なんですが、糸と糸の間の生地に段差ができてデコボコになる、生地の合わせ目から綿が出やすい、といったデメリットがありました。作るものによってはデコボコを味があって良いとも捉えられますが…。

試作二号の腕。ちょっとデコボコしすぎたためボツに。

また、本家スンスンは腕を表返しで縫っている事が確認できたので、胴体などと同じように縫い代を取って半返し縫いをし、表に返すという方法でいきます。

TV「とてと」の回から。

また「腕をロッド(操作棒)で操作できる仕様とする」という事を第一回で決めていたんですが、「作りたいだけの人がそこまで本家と同じ仕様を求めるかな?」という疑問も正直拭えないので、ロッドあり仕様となし仕様をどちらも選べるようレシピを書き分ける事にしました。そのせいで若干読みにくいかもしれませんがご容赦願います。

ネオジムには気をつけろ

TVだとロッドありスンスンとロッドなしスンスンがいるので、個体を使い分けている(もしくは腕だけ差し替えている)と思うんですが、ロッドありでも取り外し出来た方がいいだろう、手の中にマグネットを仕込んでロッドを抜き差し出来るようにしよう、と考えました。

ならば「一番いいのを頼む」という事で、レアアースで話題の最強なやつ「ネオジム磁石」を探しにホームセンターへ行ってきたんです。

マグネット売り場が見つからなかったので店員さんに声をかけてみると、「お子様などの遊ぶ用ですか?それとも本気の方のマグネットでしょうか?」と聞かれたので「ガチな方です」と答えました。

これがまぁ本気を出すと1粒800円とか1000円するようなやつなんですけどね、何よりも「レシピ考案者が手を抜くのは駄目だろ」という事で、税込みだと1個1000円超えるやつを2発買ってきたんですよ。「参考吸着力9kg相当」なんて書いてあるんですよ?つまり2個を引き合わせたらその力は18kg!

「すっげー固い!」「取れねー!」なんて子供達と遊んでたら、その強すぎる磁力のあまり、磁石同士の衝突の威力で砕けるという事態に。唖然とする我ら親子。

ネオジム磁石は表面硬度は高いが靭性(耐衝撃性)がとても低いため、レンガや鉄筋の入っていないコンクリートのように割れやすいそうです。いやー勉強になりますね。勉強代2000円ですけど。

そんな訳でしたが、ボロボロだけどまだ磁力は十分あるし、手の中に仕込んだら見えなくなるからいいか…、という事でそのまま使います。みなさんが同じ轍を踏みませんように。

今回の難易度

難易度 星2つ

毎回一緒な気もしますが今回も難易度☆2です。今回はどちらかというと☆1寄りなんですが、腕を縫うのが直線距離で考えると結構大変なので☆2でしょう、という感じで決めています。いい加減です。

今回の時間のめやす

時間の目安

片腕で3時間以上、両腕合わせて7〜8時間くらいかかったと思います。ロッド対応の有無はありますが、どちらを選んでも同じくらいかかると思っています(後述)。

ロッド挿入口の作り方

実際に出来たのがこんな感じ。9kgも吸着力があると、フエルト越しでもロッドがしっかりくっついてくれます。

割れたマグネットくんと。見えなくなるので仕上がりは適当で問題ないです。

腕の作り方

実際には両腕ぶん2回繰り返す必要があります。

綿詰めは個々の指に先に詰めておいたら楽になるんじゃないか、なんて甘い夢を見ましたが、手首の細いところを一切通らなかったので、先に詰めておくなんて方法は通じないと思って下さい。

割り箸に切れ目を入れて綿を挟んで、なんていう方法も試しましたが、綿の固定力としてはほぼ意味がありませんでした。気合いで頑張って下さい。

また、ロッド挿入口を縫い付ける時ですが「コの字とじ(はしご縫い)」で縫って下さい。こまめに糸をしっかり引っ張らないとゆるゆるになりやすいので気をつけて下さい。この縫い方苦手だなぁ。

骨のはなし

ロッドを使わない場合でも曲げた腕をそのまま維持できた方が良いよなぁ、でもぬいぐるみ用ボーンパーツは高いしという事で、言及してきませんでしたがワイヤーを骨にしています。

ロッド挿入口を作って縫い込むのと、骨を作って詰めるのと、同じくらいの作業量かなぁ?縫う方が大変かなぁ?くらい。

ワイヤーは撚り合わせることで曲げた時の負担が分散されるため、金属疲労で折れる可能性は減るんですが、同じ箇所を何回も曲げたり伸ばしたりを続けるといつか本当に折れますので、そこはご注意ください。

もちろん撚りワイヤーの数は増えるほど耐性が増すので、気合いのある方は増量してみてもいいと思います。
(何事にもプロの世界はあるもので、金属ワイヤーについてもちょっと覗いてみたんですが、束の撚りの方向と用途のあたりで頭がパンクしました。興味があれば検索してみて下さい。)

もし折れた場合は、腕の端を開いて骨の交換詰め直しになると思います。

鼻の作り方

これは何回もフエルトを切って星型にしたり立体的な型紙を考えたりしたものの、結局巾着絞り以上の成功率やメリットが何も感じられず、このすぼめ方が最善だったねという事で書いています。もっと良い成功例があったら教えてほしいくらいです。

何回か作りましたが、鼻については縫い始めたら結構あっという間なものの、どうしてもすぼめたフェルトのヒダとか生地の盛り上がり方が毎回気になり、何が正解か悩むところでした。

結局のところ、スンスンの上顎にくっつけて見えなくなってしまう面なので、そこまで形状にこだわってリトライする程ではないという結論でいます。

こんな感じでフエルトの部は完了です。

パーツが揃いました

ここまでのレシピで、やっとスンスンのパーツが全て出来たと思います。正確にはもうちょっと作り足すところがあるんですが、それらも含めて、次回は組み込みと仕上げの話を書こうと思います。

コメント

タイトルとURLをコピーしました