パペットスンスン制作記6:仕上げ

パペットスンスン制作記 第6回 パペットスンスン

スンスン作りもやっと最終回ですが、まだ多少パーツ作りが必要でして、各部の取り付けの前にサクッと終わらせてしまいたいところです。
(目玉の回だけ土台作りを手順に入れてて、他パーツを終盤に持ってくるのはバランス良くなかったですね、すんません)

今回の難易度

難易度 星2つ

今回も難しい事はしていません。プラ板を曲げたりワイヤーを強く巻いたりと、ちょっと普段やらなさそうな作業がありますが、やや1寄りの2という事にします。

今回の時間の目安

時間の目安

パーツ2つと目玉の取り付けで3時間くらいはかかるでしょうか。仕上げ(カット)にこだわる場合はそこからこだわっただけ延びていくと思います。

腕と胴体のスナップ追加

腕や胴は長いので短く描いています。

Aを腕の中心からずらした位置に付けているのは、手のひらの向きが両手とも(人間で言うところの)体と並行にならないよう、体に対して45°くらいになるようにという意図ですが、この図だと左右逆のような?合っているような?もしおかしいなと思ったら左右を入れ替えてみて下さい。

こんな感じに。外から見えないので縫い方は適当で大丈夫です。

ハの字パーツの作成

これは好みですが、スンスンの上顎(鼻の下)を「ハの字」に固定したい場合に使って下さいというものです。楽したい方やここの形状にこだわらない場合は飛ばしてもらって構いません。

プラ板の安定した曲げ加工が難しく、色々と試行錯誤しましたがこれも良い方法が思いつかず。
煮沸してピロピロになった状態で2枚ごとフォークで持ち上げ、冷めて固まるまで待つという方法で、何度か繰り返して一番形の良かったものを使って加工しました。

実に地味な絵面ですが、火傷にはご注意下さい。

各部の取り付け

目の土台パーツ、ハの字パーツ(あれば)から取り付けていきますが、スンスンは目玉の位置にも個体差があるようで、目の中心が口角の真上だったり手前だったりしています。

左「停電2」の回、右「コーヒー」の回。

とはいえ、スンスンは下顎を引いてしゃべる(口角が後ろにずれる)事も多いようなので、基本的には目の土台パーツは口角の真上に取り付けるのが良いかなと思います。

この画像だとちょっと目が前気味になりますね。

これらは生地の裏側に縫い付けて裏返すため、実際の状態と逆さまにして付ける必要がありますのでご注意下さい。

目元の毛の処理

目玉を取り付ける前に、目玉の下に位置する毛(ファー)を切って、目玉の下部が毛に埋もれて見えなくなるようにします。

土台の穴から細いドライバー等で生地にブスッと穴を開け、10cm程度に切ったワイヤーを8本用意します。それぞれ二つ折りにしたら、土台の穴に通るように曲げた部分をペンチで細く仕上げます。3〜4cmほど差し込んだら、余りは適当に平らにしてガムテープを被せて固定します。

このワイヤーも位置出し用なので適当でいいです。

生地を表に返すと、目玉の取り付け位置にワイヤーが左右4本ずつ出ているので立てて下さい。この4本を円で繋いだ範囲が目玉で隠れる位置になります。ハサミなどで丁寧に毛を切り取りましょう。

もし幅4cm以下のバリカンがあるなら、3mm設定で刈るのが楽です。

目玉の取り付け

再び生地を裏側に戻し、ガムテープやワイヤーを取り除いたら、土台の切り欠きの4箇所、ワイヤーの通っていた穴を広げるようにカッターで切れ目を入れます。長さは8〜10mmほど。

今度は目玉固定用の本番のワイヤーを通します。30cmほどあれば足りると思いますが、もう一度生地を表に返すので「ワイヤーがぐにゃぐにゃにならないか不安」という方はたっぷり長く使うのをオススメします。

生地を表に返したら、切り欠きの部分にちゃんと切れ目が入っている事と、その位置でワイヤーを捻じり締める必要がある事を確認して下さい。

ここに土台の切り欠きと穴があるか、をチェックしています。

準備が出来たらいよいよ目玉を取り付けます。目玉の穴4箇所に対して縦横にワイヤーをゆるく通してから、2本ずつ(繋がっているので正確には1本)ワイヤー両端をギンギンに引っ張って遊びやたるみを無くしておきます。

縦のワイヤーも横のワイヤーも遊びが無くなった、本体に手を入れて土台を触ってもちゃんとワイヤーが張っている、というのが確認できたら、ワイヤーを目玉の根本で捻じり締めます。

捻じる時はあまり力を入れすぎると金属疲労でワイヤーが千切れるのでほどほどで大丈夫です。毛を巻き込んでしまうとかなり面倒(目玉外して裏面ワイヤー入れ直し)なので、できるだけ毛の流れを抑えておいて下さい。

捩じった部分は短めに残して切り落とし、土台の切り欠き部分に入りこむように押し込みます。

鼻と腕の取り付け

続けて鼻を縫い付けるんですが、うっかり写真を残すのを忘れたのもありますが、これといって注意すべき所も無かったような気がします(開き直り)。

上顎の毛も左右に流れが向いているはずなのでわかりやすいとは思いますが、よく毛をかき分けて生地の縫い目(左右の中心)を見つけて、その左右に跨るように鼻を縫い付けて下さい。

腕については先端を胴体の腕穴に差し込んで、裏からスナップをパチンと付けるだけです。

ヘアカットもしよう

一通り取り付けが終わりましたが、まだスンスンのシルエットには違和感があると思います。

最後に毛の余計な部分をカットして本家スンスンに似せていくのを想定していますが、こればっかりは個体差もあるし現物を見てアドバイスする事ができません。

参考程度にこんな感じで切ると良いですよという事で例を載せておきます。あとは各自公式サイトやネット配信等とにらめっこしながら「うちのスンスン」を目指してオシャレにカットしてあげて下さい。

我が家では子供達の髪の毛を自分がカットしているため、たまたま美容室っぽい(なんちゃってな)ハサミと梳きバサミを持っていたので、梳いて毛量を調節するのは楽にできました。

梳きバサミでも髪の流れに対して真横にハサミを入れるのは失敗の元で、髪に対して斜めに刃を入れるのが梳いていくコツです(前に美容師の解説動画を見て髪の切り方を覚えました)。

梳きバサミが無い時の梳き方についても、検索すれば出てくると思うので探してみて下さい。毛のカットについては本来資格が必要なので、(人間じゃないですが)素人が言及するのはこの辺にしておきます。

おまけ

はい、という訳でいい歳したおじさんがパペット達を弄り回してぬるい寸劇を撮って終わりにするつもりだったんですが、ついでに自省もこめて撮影時のコツを残しておきます。

ブツ撮りについて

十中八九、「自分の目ではよく出来ているのに写真になるとどうもイマイチ」となるのではないかと思うんですが、大体はカメラの焦点距離が原因です。スマホではいい絵は撮れないのです。

スマホの標準レンズは広角(25mm前後)ですが、これだと中央が大きくなり周辺部がすぼむため、鼻が大きくなるようなパースの付いた絵になってしまいます。

ポートレートでは中望遠(90~130mm前後)が使われますが、この距離以遠だと歪みがなくなるため人物撮影に多用されるので、ぬいぐるみ(パペット)撮りにも向いていると思います。

スマホによっては2倍や3倍の望遠が使えるかもしれません(デジタルズームはNGです)。

近年のスマホのカメラはサッと撮るだけなら一眼レフと遜色なくなってきてるのもあって、カメラを出すのが面倒だからとスマホだけに頼るのはあると思います。自分も1回目の記事でやらかしました。

ここまでスンスン作りを頑張ってきた方は、是非最後で失敗しないよう、是非とも焦点距離にもこだわって撮影してみてくださいね。

最後に

こんな面倒くさいレシピに最後まで付き合っていただいて感謝です。

スンスンをお迎えしたいですよね!一緒にスンスン作りどうですか!ぐらいの気持ちで始めた記事ですが、想定していたよりまとめるのが大変でした。ちょっと心が折れそうな事もちょっとどころじゃなくて。

こんなボリュームのややこしい工程について来る人がいるのか不安ではありますが、やってみたよ〜なんて報告が貰えたならとてもとてもハッピーです。自作スンスンの民が増えますように!

コメント

  1. いよかん より:

    はじめまして!
    なんてすごいページに巡り会えたのかと感動しています。
    細部へのこだわりが素晴らしいです。
    一番嬉しいのがスンスンの口のハの字がちょっと笑ってるみたいで好きなんですがそこもちゃんと再現されていて嬉しいです。
    どこまで出来るかわかりませんが真似して作らせていただきたいと思います!
    苦労して作られた結果を公表していただいてありがとうございます。
    嬉しくて勢いでコメントしてしまってるので何か失礼があればすみません!

  2. 工作の鎧 工作の鎧 より:

    コメントありがとうございます!嬉しいー!
    失礼も何もとんでもないです。わざわざブログにコメント残すって結構ハードルあると思います。
    ちょっとでもスンスン作りの参考になれば幸いです。
    めちゃくちゃに長いレシピになりましたが、是非チャレンジしてみて下さい!

  3. つくし より:

    初めまして!売っているスンスンにどうしても納得がいかず、作れないものかと考えた時にちょうどこちらのブログに出会い、ブログの完成を心待ちにしておりました。

    実寸大の型紙があったことと、目玉の加工方法がわかった事で一気にハードルが下がり、あっという間にスンスンをお迎えする事ができました。家にスンスンがいる生活、最高です!

    工程を端折ったり、自分がやりやすいようにアレンジも結構してしまいましたが、操作ロッドまで実装するこだわりっぷりは読んでいてとても楽しかったです。素晴らしい情報を提供していただき本当にありがとうございました!

  4. 工作の鎧 工作の鎧 より:

    わーい!初めまして!
    実際にレシピを通してお試し頂いたみたいで感謝です。

    自分にとっても他の人のアレンジから始まった話なので、そうやってマイスンスンが連鎖していくのって面白いなーと思わされました。こちらこそありがとうございます!

  5. ぽてと より:

    コメント失礼します。
    大変丁寧な説明で感激しました。夏の間に完成させたいなと思いちくちく進めておりましたが、この度完成しましてコメントさせていただきました!
    ちょっと妥協点もありつつ、自分だけのスンスンを作れて感動です!

    レシピの作成も大変だったかと思います。ありがとうございました!

  6. 工作の鎧 工作の鎧 より:

    コメントありがとうございます!作って頂けた上に、無事完成まで到達されたようで何よりです。

    そうですね…、レシピの作成中はだいぶ試行錯誤してたと思うんですが、喉元過ぎれば何とやらです。
    こうやって実際に作ってみた報告を頂けると苦労なんて忘れてしまいますね。嬉しいです。

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